2014年11月1日から3日にかけて開催された第2回将棋電王トーナメントは、AWAKE(開発者:巨瀬亮一さん)が優勝しました。
将棋電王トーナメントは、コンピュータ将棋ソフト同士で対戦させて優勝ソフトを決める大会です。
また、5位までに入ったソフトは第3回電王戦(プロ棋士5人とコンピュータソフト5台が対局)に出場します。
さて、この第2回将棋電王トーナメントは、ニコニコ生放送で放映されていたので視聴していました。
この中で、コンピュータ将棋同士の対局を見られるiPhoneアプリ「floodgate」の存在を知りました。
今回は、このコンピュータ将棋ソフト対局を観戦出来るiPhoneアプリ「floodgate」について紹介します。
floodgateについて
floodgateの本来の意味は、「水門」です。
floodgateは、shogi-server上で将棋プログラムを連続対戦させる企画として、2008年2月に公開されました。
参照 floodgate
コンピュータソフトは、毎時間0分,30分近辺で対戦が行われています。持ち時間は15分で、切れ負け方式となっています。
floodgateでコンピュータ将棋を観戦する方法
さて、そんなコンピュータ将棋ソフトの対戦が行われているfloodgateですが、観戦用のiPhoneアプリが公開されています。
▲floodgateアプリを開くと現在対局が行われているソフト一覧が表示されています。観戦したい対局をタップしてみましょう(左)。対局画面が表示されます。矢印で将棋を進める事が出来ます(右)。
▲1手毎に、ソフト自身による現在の形勢が数値で表示されます。わかりやすいですね。この画面では、どちらのソフトも△AWAKEが優勢と見ていることがわかります。(青の領域が多いと△AWAKE有利、緑の領域が多いと▲gpsf_u有利)
▲右下の棋譜を見てみましょう(左)。すると、ソフト自身による1手毎の形勢判断の流れを見る事が出来ます(右)。
形勢判断の指標が表示されているのは見る方にとっては有り難い機能ですね。
floodgateでのコンピュータソフトのレーティングを確認する方法
▲アプリ起動画面において、画面下部の「レーティング」をタップすると(左)、レーティングが表示されます。AWAKEが一番レーティングが高くなっていることがわかります。勝率9割3分…(右)。
floodgateでの棋譜再生速度を変更する方法
▲また、右下の設定タブより(左)、棋譜の自動再生速度を0.3秒〜10秒の間で選択する事が出来ます(右)。
floodgateから棋譜をコピーする方法
floodgateで観戦できる棋譜は、コピーする事が出来ます。
コピーした棋譜は、同じくiPhoneアプリ「Kifu for iPhone」で棋譜を再現する事が出来ます。局面の検討に使えるアプリです。
▲右上の方にあるマークをタップして(左)、棋譜をコピーします(右)。
▲そして、Kifuアプリを起動してMenu→Web→クリップボードの棋譜を読むをタップします。
▲すると、Kifuアプリで局面を再生する事が出来ます。
あとは駒を自由に動かしたり保存する事が出来ます。
まとめ
コンピュータ将棋の対局は30分毎に行われています。昼夜問わず観戦できる所は良いですね。
観戦するならば、やはり今年の電王トーナメントで前回電王だったponanzaを破ったAWAKEが注目でしょうか。
棋譜を再現できるiPhoneアプリ「Kifu」を使用すると、より楽しみ方も広がります。
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