まだ5月だというのに暑い季節がやってきました。
熱中症には注意しなければなりません。
熱中症の危険度の指標としては、温度の他に暑さ指数というものがありあす。
暑さ指数(WBGT,Wet Bulb Globe Temperature,湿球黒球温度)の意味
暑さ指数の単位は「℃」ですが、単なる気温を示すものではありません。
暑さ指数には、
- 湿度
- 日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境
- 気温
の3つの要素が関わっています。
同じ気温でも、湿度が高い方がより熱中症になりやすいです。
この暑さ指数は、1954年にアメリカで提案された指標で、熱中症を予防する上での目安として日本でも使われています。
この指標「暑さ指数」をメール配信してくれるサービス「熱中症予防情報メール」があります。
【参考】熱中症予防情報メールについて
今年度は2015年5月13日(水)から2015年10月16日(金)まで提供される予定になっています。
【参考】環境省熱中症予防情報 お問い合わせ-よくある質問
毎日決まった時間に暑さ指数の予測値が配信されたり、暑さ指数が危険になったら配信されたりといったサービスが展開されており、熱中症対策に意識を向けるためにはいいサービスです。
今回は、熱中症予防情報サイトからメール配信サービスへの登録方法について紹介しています。
熱中症予防情報メールの登録方法
熱中症予防情報サイトが提供する暑さ指数メール配信サービスを利用してみました。
▲登録は、こちら(”https://service.sugumail.com/env/member”)から行いました。
▲利用規約に同意します。
▲観測地点は5地点まで登録可能です。
▲利用者情報として、
- メールアドレス
- 受信する指数
- 危険(31 ℃以上)
- 厳重警戒(28〜31 ℃)
- 警戒(25〜28 ℃)
- 注意(25 ℃未満)
- すべて
- 受信する暑さ情報
- 実況値
- 予測値
- 実況値の受信頻度
- 1時間毎
- 1日1回[受信する指数]を最初に超えた時間
- 予測値の受信時間(6:00から30分毎20:30までの中から1つ選択)
を設定したら、確認を選択します。
▲確認したら登録します。
▲すると、登録したメールアドレス宛てに案内のメールが届きます。
▲届いたメールのリンクにアクセスします。
▲そして右下の登録を押すと、登録は完了します。
▲登録が完了しました。
届いたメール内容
設定では、
- 予測値受信時間は7時
- 受信する暑さ指数は28 ℃
- 観測地点は東京・横浜
としていました。
早速今朝、7時にメールを受信しました。
▲「横浜」のみ、今日・明日・明後日の3日間のうちに暑さ指数の予測値が28 ℃を超す時間があったので、予測値情報メールが届きました。
5/15と5/16は要注意だという事がわかります。
暑さ指数の計算方法
先ほども紹介しましたが、暑さ指数≠温度 です。
暑さ指数(WBGT)は、以下のように算出されます。
屋外:WBGT = 0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
屋内:WBGT = 0.7×湿球温度+0.3×黒球温度
【参考】暑さ指数(WBGT)とは?
ここでは3つの温度が用いられています。
- 乾球温度
- 湿球温度
- 黒球温度
乾球温度と湿球温度について
乾球温度・湿球温度については、乾湿計で測定する事が出来ます。
乾湿計(乾球湿球温度計)は以下のようなものです。
一般的な左側の乾球温度計に対して、右側の湿球温度計は、感温部にはくガーゼが巻かれていて、ガーゼを湿らすための水を入れるポットがついています。
【参考】第一科学//技術情報 – 湿度のあれこれ (4)乾湿計
水が蒸発する事によって感温部の温度が下がり、(乾球温度)>(湿球温度)となります。
湿度が低ければ低いほど水は沢山蒸発するので、湿球温度もより低くなります。
黒球温度について
黒球温度は以下のような直径15 cmの銅球によって測られます。表面は黒体に塗装されています。
環境省の熱中症予防情報サイトには、装置の詳しい説明がされています。
【関連】環境省熱中症予防情報 暑さ指数(WBGT)の測定方法など詳しい情報
暑さ指数と熱中症患者の関係
同じく、熱中症予防情報サイトでは、暑さ指数と熱中症患者の関係が公開されています。
環境省熱中予防情報サイト 参考資料では、2014年度、2013年度の情報が公開されています。
確かに暑さ指数が高いと熱中症で救急搬送された人数が多いことがわかります。
まとめ
暑さ指数を知る事が出来れば、熱中症に注意する意識が強まりますね。
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