この春にシンガポールへ海外旅行で行きます。
シンガポールのネット通信環境に関して調べているのですが、シンガポールでもiPhone(or スマートフォン)を使用する(通話・通信)方法としては大きく分けて3種類あります。
- 国際ローミングを利用する
- Wi-Fiルーターをレンタルする
- シンガポールの通信事業者のSIMを購入する
手持ちのiPhone 5sはSIMフリーではないので、3番目の場合は手持ちのAndroidスマートフォン「Nexus 5」での使用を想定しています。
今回は、1つ目の国際ローミング(日本のキャリアであるソフトバンクやNTTドコモやauのサービス)を利用する方法について紹介します。
国際ローミングサービスについて
国際ローミングとは、以下のように説明されています。
契約している通信事業者のサービスを、国外でもその国・地域の事業者の設備を利用して受けられるようにすること。また、そのようなサービス。
参考:国際ローミングとは 〔 海外ローミング 〕 【 international roaming 】 – 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典
日本のキャリアのスマートフォンをそのまま海外に持って行っても、国際ローミングサービスを利用することで使用出来るという訳です。
国内のキャリア大手3社(ソフトバンク・NTTドコモ・au)では、国際ローミングサービスが用意されています。
そして、パケット通信に関しては大手3社とも「海外パケットし放題(またはそれに相当するプラン)」が用意されています。パケット通信料金の上限が決まっているプランです。
以下に、国内キャリア大手3社(ソフトバンク・NTTドコモ・au)の海外パケットし放題に関するページのリンクを並べました。
- 海外パケットし放題( iPhone ) | 国際サービス | サービス | モバイル | ソフトバンク
- 海外でのパケット定額サービス | サービス・機能 | NTTドコモ
- 海外ダブル定額(4G LTE) | 料金・割引:スマートフォン・携帯電話 | au
自分はソフトバンクのiPhone 5sを所持しているので、まずはソフトバンクのiPhoneを所持していて、シンガポールへの渡航を考えている場合について説明していきます。(参考:iPhone を海外で使う | 国際サービス | サービス | モバイル | ソフトバンク)
その後、NTTドコモ・auに関しても記載しています。
ソフトバンクの国際ローミングサービスについて
手持ちのiPhone 5sが海外でも使えるかどうかを確認するポイントは以下の3つです。
- 渡航先で利用できるかの確認
- 料金設定の確認
- 海外パケットし放題を利用できるかの確認
渡航先で利用できるかの確認
まずは1つ目。渡航先で利用できるかの確認です。
サービスエリア・料金( iPhone ) | 国際サービス | サービス | モバイル | ソフトバンクのページを見ると、シンガポールの通信事業者には
- M1
- SingTel Mobile
- Starhub
の3つがある事がわかりました。
料金設定の確認
続いて2つ目の料金設定の確認です。3社の料金は以下のようになっています。3社いずれも同じ料金体系となっています。
事業者名 | 1分あたりの通話料 | メール通信料 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
日本への通話料 | 渡航先国内の通話料 | 着信料 | SMS | MMS | ウェブ/Eメール | |
M1 | 175円 | 75円 | 155円 | 100円/1通 | 10KBまでは100円、以降5円/1KB | 2円/1KB |
SingTel Mobile | 175円 | 75円 | 155円 | 100円/1通 | 10KBまでは100円、以降5円/1KB | 2円/1KB |
Starhub | 175円 | 75円 | 155円 | 100円/1通 | 10KBまでは100円、以降5円/1KB | 2円/1KB |
海外パケットし放題を利用できるかの確認
最後に3つ目の海外パケットし放題を利用できるかの確認です。
定額対象事業者 | 国際サービス | サービス | モバイル | ソフトバンクのページから、海外パケットし放題に対応している各国の通信事業者を確認する事が出来ます。
シンガポールでソフトバンクの海外パケットし放題に対応している通信事業者は、
- M1
- SingTel
の2社でした。
Starhubだと、上限額がないのでインターネット接続をしていると高額請求になる恐れが非常に高いです。
▲シンガポールの通信事業者を整理すると、上記の表のようになっています。
- M1
- Sing Tel
を選択した場合には自動的に海外パケットし放題が適用されます。パケット料金に関しては以下のようになっています。。
データ通信料 | 25MBまで | 25MB以上 | 料金 | 0〜1980円/日 | 2980円/日 |
---|
▲25MBまでの場合、0〜1980円/日となっているのは、上のような料金体系となっているためです。
難点としては料金です。1日あたり約3000円の費用がかかります。
短期間の旅行(3日〜4日間)であれば、1万円程度ですむと考えることができますが、長期間の旅行ですと通信費だけでもバカにならない金額になります。
お金に余裕があり、面倒な手続きを踏みたくない場合は選択肢として有りです。
実際に国際ローミングを利用する手順
国際ローミングを利用する際には申し込みは必要ありませんが、通信事業者を手動で選択する必要があります。
自動を選択してしまうと、Starhubを選択してしまう可能性があるためです。
詳しい手順についてはソフトバンク公式ページをご覧下さい。→事業者設定方法( iPhone ) | 国際サービス | サービス | モバイル | ソフトバンク
NTTドコモの国際ローミングサービスについて
NTTドコモについても、同様に確認してみます。
渡航先で利用できるかの確認
国名・都市名・機種から調べる | サービス・機能 | NTTドコモを確認してみると、シンガポールでiPhone 5sを使用出来る事がわかります。
料金設定の確認
国名・都市名・機種から調べる | サービス・機能 | NTTドコモから、音声通話やパケット通信などの通信料は以下の表のようになっています。
事業者名 | 音声通話(1分あたり) | SMS送信(1通あたり) | パケットサービス以外 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
発信する場合 | 着信する場合 | パケット通信(iモード以外) | ||||
シンガポール国内向け | 日本向け | その他の国向け | ||||
M1/M1-3GSM | 75円 | 175円 | 265円 | 155円 | 100円 | ☆ |
SingTel Mobile | 75円 | 175円 | 265円 | 155円 | 100円 | 0.2円/パケット |
Starhub | 75円 | 175円 | 265円 | 155円 | 100円 | ☆ |
☆に関しては、以下のような料金体系(日額料金)となっています。
1万パケットまで | 1万超〜12万パケットまで | 12万パケットを超える分 |
---|---|---|
0.2円/パケット | 2000円 | 0.2円/パケット |
NTTドコモの場合には、海外でパケット通信をする際のプランとして大きく分けて2つあります。
- 海外1dayパケ
- 海外パケ・ホーダイ
2つの違いは以下のようになっています。
サービス名 | 海外1dayパケ | 海外パケ・ホーダイ |
---|---|---|
事前の申し込み | 必要 | 不要 |
利用開始操作 | 必要 | 不要 |
料金 | 980円/24時間 | 上限額2980円 |
課金単位 | 利用開始操作をしてから24時間 | 日本時間0時〜23時59分59秒まで |
速度制限 | あり(30MB以上超えると) | なし |
ドコモでは、通信事業者3社である
- M1
- SingTel Mobile
- Starhub
はいずれも海外1dayパケ・海外パケ・ホーダイに対応していました。
海外1dayパケをうまく使いこなすには難しく感じます。値段は高いですが、海外パケ・ホーダイの方が柔軟なプランと言えます。
実際に国際ローミングを利用する手順
海外1dayパケを利用する場合、
- 事前申し込み
- 利用開始操作
が必要です。
事前申し込みはお申込み方法 | サービス・機能 | NTTドコモから。
利用開始操作は、利用開始方法と利用状態の確認 | サービス・機能 | NTTドコモから確認できます。
一方、海外パケ・ホーダイを利用する場合は、事前申し込み・利用開始操作は必要ありません。
利用する際の手順についてはこちら→海外でパケット通信をご利用いただくための機種別の設定方法 | サービス・機能 | NTTドコモに記載されています。
auの国際ローミングサービスについて
最後に、auの場合に関しても記載しておきます。
渡航先で利用できるかの確認
<エリア・料金 | 海外で使う・国際ローミングサービス(GLOBAL PASSPORT) | au>を確認してみると、iPhone 5sをシンガポールで使用出来る事がわかります。
料金設定の確認
同じページから、料金設定についても確認する事が出来ます。
国 | 音声通話料(1分あたり) | SMS | データ通信 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
発信 | 着信 | 送信 | 受信 | LTE/ UMTS/ GSM |
|||
シンガポール国内 | 日本あて | 日本以外 | 着信 | ||||
シンガポール | 75円 | 175円 | 265円 | 155円 | 100円/通 | 無料 | 1.6円/KB |
渡航先が「海外ダブル定額」対象かの確認
auの場合には、海外でパケット通信をする際のプランとして、
- 海外ダブル定額
が用意されています。
海外ダブル定額(4G LTE) | 料金・割引:スマートフォン・携帯電話 | auのページから、シンガポールは海外ダブル定額に対応していることが確認できました。
海外ダブル定額について
海外ダブル定額(4G LTE) | 料金・割引:スマートフォン・携帯電話 | auから、海外ダブル定額の料金は以下のように設定されています。
- 約24.4MBまで最大1980円/日
- どれだけ使用しても最大2980円
▲図に示すと、上記のような料金体系となっています。約24.4MB使用しただけで割引前通信料40000円に相当するので、ネット通信をするとしたら基本的には上限まで達してしまうと想定しておいた方が良いと思います。
実際に国際ローミングを利用する手順
申し込みは不要で、かんたんな設定だけ行えば利用できます。詳しい設定方法はこちらをご確認ください。→iPhone/iPad | 海外で使う・国際ローミングサービス(GLOBAL PASSPORT):サービス・機能 | au
まとめ
シンガポールではiPhone 5sを各キャリアの「国際ローミング」サービスを利用する事で、使用できることがわかりました。
NTTドコモに関しては、「海外1dayパケ」というプランもあることから24時間980円で使用する事も可能な事がわかりました。
ただ、基本的にどこのキャリアも海外パケットし放題1日2980円というプランが用意されています。
通信料金が1日2980円というのは普通に考えて高いですね。ただ、いつも使用している端末が利用できるというメリットも十分あります。
次回は、シンガポールで通信する際に、レンタルWi-Fiルーターを利用する場合について考えてみます。
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