直感力を読んだ感想

   2015/06/20

直観力

将棋界で一番有名な羽生善治さんの本「直感力」を読んだので、感想を書いておこうと思います。

本書では、「直感力」がどのように築きあげられているか、様々な角度から述べられています。

私は将棋ファンの1人であるので、将棋の読み物として非常に楽しめました。

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直感力を読んだ感想

「見切る」という事に関して

羽生さんは「見切る」という事に関して、以下のように述べています。

「見切る」とは、必ずしもこれで勝てるとかこちらが正しいといった明快な答え、結論ではない。(P.28)

それまでの知識や経験をもとに判断するものである、と。

ついついちゃんと手を読まなければいけないと考えがちですが、確かに、見切れるという要素も、強さを表す指標の1つであると言えますね。

というのも、将棋棋戦には持ち時間が決まっています。

持ち時間の中ではどんなに考えてもルール上問題ありませんが、決断が出来ずに「見切る」事が難しいと、どんどんと時間が経過してしまい、対局の終盤に時間を残せなくなって不利になってしまうからです。

ところで、この見切るに関して、面白いエピソードもありました。

今までに、対局相手に1手4時間の長考をされた事があるようです。

最初の2時間は相手につきあっていましたが、残りの2時間は、「3時間あれば日本中どこにでも行ける」だとか「相手がこのまま指してくれなかったらどうなってしまうのだろう」といった事を考えていたようです。

なるほど、いくら対局中でも、将棋以外の事も考えてしまうようです。

将棋棋士の本音が垣間見えた面白いエピソードでした。

第4章 「力を借りる」

第4章は、「力を借りる」というテーマで書かれていた章です。

「他力」を活かす事について触れられていて、ここは結構面白かったです。

将棋は2人で対局するゲームですので、自分が指したら次は相手の番です。

1人が続けて指すことは出来ません。(続けて指したら2手指しとなり反則負け)

相手と一緒に築きあげていくものです。

そこで触れられているのが、

トッププロ同士で一番のかけひきは、いかに自分が何もしないで相手に手を渡すかだ。(P.84)

という事です。

普通はどんどんと手を進めた方が有利ですが、そうはいかない局面もあるようです。

相手の出方をうかがいながら、ここぞというタイミングで相手の反撃を受けないような一手を繰り出す。

そういった緩急が上手いのも、羽生さんが強い秘訣なのでしょう。

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